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ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR

NIGHT WATCH
NOCHNOY DOZOR 



先月の20日過ぎに、試写会で見てきたんですけどね。またまたレビューがこんなに遅くなりました(;_;) 試写会で見た意味がないってば(笑)すでに公開になっているので、もうご覧になった方もいらっしゃるかと思います。あまり「面白かった」という感想を聞かないような気がします。好き嫌いもあるんでしょうね。私はどうだったかと言いますと、それが、けっこう面白いって思ったんですよねえ。ファンタジーものが好きということもあるのですが、一生懸命に作っている真摯な思いが伝わってきて、けなげだなあと思ってしまったのです(;^^)ヘ..

なんでも、ロシア国内では歴代の興業記録を塗り替えたとか。大ヒットしたということは、ロシアの映画好きの心を射止めた、ということなんでしょう。原作がベストセラー小説ということですから、もともと土台はあったんですね。ロシアで大ヒットしたからと言って、他の国でも大ヒットするかどうかはわかりません。日本人はどうなんでしょうねえ。ダークファンタジーが好きという人にはかなり受け入れられると思いますけど、そうでない、一般的な人には敬遠されるんじゃないかなあ。ちょっとわかりにくいところがあるし、もったいぶったところも多々あるし、何より、LORのように3部作だということで、その第1章らしいので、終わり方がなんとも中途半端なのです。続きの2作もいずれ見られるとしたら、それはそれでいいんですけどね。楽しみでもあります。

試写会では、ラストあと少しというところで、突然、英語だったのがロシア語に変わりました。登場人物がいきなりロシア語をしゃべり出したので、えらく驚きましたよ。英語の吹き替えが間に合わなかったんでしょうね。そういうこともあるんだ〜...<;O_o> 内容には関係ないことばかり書いてしまって申し訳ないです。

さて、その内容ですが、ストーリー的には、まあ陳腐と言ってもいいでしょうね。いつかどこかで聞いたことがあるような展開・設定です。黒魔術が出てきたり、敵対するふたつの世界が出てきたり、よくある話ではあります。ただ、先にも書きましたとおり、必死で演出を工夫しているのが見ていてわかるんですね。がんばっているなあって、ほだされてしまうんですよ。私はほんとにこういうのに弱いんです(;^^)ヘ.. 荒削りでも物まねっぽくてもいいじゃない。映画に対する強い思いがわかる!そう思うと、陳腐でも許せてしまうのです。情熱の勝ち、ですね。一番ゾクゾクしたのは、冒頭の戦闘シーンです。何かにそっくりでしたけど、迫力ありました!

例によって(笑)、私は無類のファンタジー好きなので、ついつい評価が甘くなるわけで。ファンタジー(特に、ダーク系の)がお好きな人にはおおいにおすすめしますが、デートムービーではないよなあって思います。見た方に聞きたいんですけど、原語は何だったんでしょう?やっぱり、英語吹き替え版なんでしょうか。原語にこだわる私として、できれば、ロシア語でしっかり見たかったです。とにかく、続きが早く見たいです〜 ★★★★ 

2004年ロシア
ティムール・ベクマンベトフ監督

by momorosebanana | 2006-04-10 23:14
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