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ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

THE CHRONICLES OF NARNIA: THE LION, THE WITCH AND THE WARDROBE



公開になってすぐに映画館に駆けつけたのですが、春休みに入って直後だったのか、チケット売り場は見たこともないくらいの長蛇の列で、目が点になっちゃいました。私は極めて諦めが早いたちなんです。出直そうと思って、早々にそこを引き上げました。映画館は大好きだけれど、混んだ映画館は大嫌いという困ったちゃんなのです。

すごすご引き返してからちょうど1ヶ月後、もう大丈夫だろうと思って再び映画館に出掛けました。予想通り、がらがらに空いていました。そこで油断してしまい、なんと上映開始時間を20分勘違いしてしまったのです。早めに会場に入ったつもりが、上映開始ぎりぎり!席に着くなり本編が始まり、毎回楽しみにしている予告編を1本も見ることができませんでした(笑)。さらに、プロローグ部分を見て「違う会場に来てしまったのか???」と焦りました。ファンタジー映画のはずなのに、第二次大戦の爆撃シーンで始まったから(^_^;) ナルニア国物語だとわかったときには、ほんとにほっとしましたよ(^^)

テレビ番組で、SMAPの稲垣悟郎さんが、この映画の感想を言っていたのが印象に残っています。「すばらしいSFXで、たしかにいいのだけれど、想像の余地がなくなるのが残念」というようなことを言っていたと思います。ファンタジー映画が大好きな私としては、想像の余地がないくらいの魔法の世界の描写はもうタマラナク嬉しいことなので、なるほど、そういう考え方もあるんだなあと、はっとさせられました。想像の余地。実に考えさせられます。

ファンタジー好きを豪語しているものの、ここ数年話題のファンタジー映画で、原作を読んでいるのは唯一、「ハリー・ポッター」だけだというテイタラクです。もちろん、この「ナルニア国物語」も全く知りませんでした。原作をよく知っている人とそうでない人とでは、映画の感想は全く違ってくるだろうなあと容易に想像できます。原作を読んでいる人はなおさら「想像の余地がない」と思ったのかもしれません。

疎開先のお屋敷。2階のがらんとした部屋の隅にある古びた箪笥。箪笥の奥から通じている異次元の魔法世界。4人の子供たち。白銀の世界… 正直なところ、ファンタジーが好きな人間なら、すぐにでも思いつきそうな発想と設定とストーリーです。でも、頭の隅っこで陳腐だと思いつつも、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。私は稲垣君とはまるで逆で、SFXを駆使した驚異のシーンに酔いしれ、堪能しました。動物が人間の言葉をしゃべるシーンは、最も「子供騙し的」な部分かもしれませんが、童心に返って楽しむことができました。ディズニーが作っているだけあって、「ロード・オブ・ザ・リング」や最近の「ハリー・ポッター」に比べたら、観客層がずいぶんと低いのでしょう。わかりやすいストーリーには感服してしまいます。このわかりやすさがこのファンタジーのいいところなのではないかなあ。

ティルダ・スウィントンの悪役はとても迫力があります。好きな女優さんなので、よけいに嬉しかったですね。レビューを書くまで気がつかなかったのだけれど、アスランの声をしているのはリーアム・ニーソンだったんですねえ!なるほど、どうりで威厳があるわけだ〜。すばらしい。このライオンには、とてつもないカリスマがあります。いいキャラクターです。困ったときだけ現れて助けてくれる、というのが実にいい!!早く続編が見たいです〜。例によって、ファンタジー好きなため、評価は非常に甘いのでご了承くださいませ。★★★★

2005年アメリカ
アンドリュー・アダムソン監督

by momorosebanana | 2006-05-04 08:32
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