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SPIRIT

霍元甲



先月末に試写会で見てきました。レビューアップをぐずぐず先延ばしにしているうちに、公開日が来てしまい、さらに1週間近く経とうとしております(^_^;) おいおい、試写会で見た意味がないだろ〜〜(;_;)って自己批判したくなります(笑)

久々の舞台挨拶付きの試写会で、少し遠かったものの、生のジェット・リー、中村獅童、ロニー・ユー監督のお三方を見てきました。挨拶の前には、太鼓の演奏もあり、迫力満点でした。ジェット・リーのファンクラブのイベントも兼ねていたようで、かぶりつきの濃いファンの皆様が開場の前の方の席を占拠していました。映画が始まるぎりぎりまでイベントが続いていたらしく、時間通りに開映されなかったのがちょっと残念でした。でも、ファンは大切にしないとね…(笑)

フォ・ユァンジアという武闘家のことは全く知りませんでした。実在の人物を題材にする場合、事実に忠実にしてしまうと、伝記映画としては案外平凡な感じになってしまうのかもしれません。どれくらいの脚色がされているのかもわかりませんでしたが、ドラマティックに仕上がっていて、なかなか見応えがありました。

武闘家として、ただやみくもに相手を倒す技術的な「強さ」が大事なのではない。この映画のテーマはこれにつきるでしょう。「心」、つまり精神面が大切であるということが、いやというほど伝わってきます。これは何も武闘家に限ったことではないのですが、人間と人間が肉弾戦で渡り合うという、非常にわかりやすい設定で見せつけられるので、よけいにそう思わされます。なにごとも、ハートが大切なんだよ、ということですね。

それにしても、ジェット・リーはほんとに凄い!この映画への思い入れや意気込みはただならぬものを感じました。年齢的に、そろそろ激しいアクションは限界に来ているのでしょう。集大成の映画だと言っていました。アクション俳優の体力的な限界というのは、仕方ないことだと思います。今後は、アクション映画ではないジャンルにもぜひ挑戦して欲しいものです。とにかく、なぜか私は小柄な俳優さんが大好きなんですよねえ(;^^)ヘ.. CGやワイヤーなしの、生身の迫力あるアクションは、やはり価値があります。ジェット・リーファンなら必見、アクション映画好きな人もぜひ!見て損はありません。★★★★

2006年香港・アメリカ
ロニー・ユー監督
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by momorosebanana | 2006-03-24 19:01

クラッシュ


CRASH 



第78回アカデミー賞の作品賞を受賞してしまいました!これはほんとに傑作です。見終わったとたんに「すごい脚本だっ!!」と思いました。脚本家であるポール・ハギスが初めてメガホンをとり、脚本賞ばかりでなく作品賞までとってしまったのですからたいしたものです。

映画の命は脚本である、ということがよくわかる映画です。最近のハリウッドは、優れたオリジナルの脚本が枯渇している、ということですよね。どんなに大金をかけても、リメイクでは優秀なオリジナル脚本には負けてしまいます。これほどのパワーのある脚本を書く力のある人に対して、ハリウッドが賞を授けたのは当然なんだろうと思います。

登場人物は多く、いわゆる群像劇です。その出演陣がかなり豪華なことも特徴でしょう。サンドラ・ブロック、ドン・チードル、マット・ディロン、ブレンダン・フレイザー、テレンス・ハワード、タンディ・ニュートン等が私の知っている顔ぶれでした。今回初めて知ったのが、ライアン・フィリップという俳優さんです。リース・ウィザースプーンのご主人なんですってね。相棒であるライアン巡査(マット・ディロン)と仕事をするのがいやになり、組む相手を変えてくれと上司に直訴するハンセン巡査の役をしています。ネタバレになるのであまり書けないのですが、複雑に絡まり合う人間模様のエピソードの中で、ハンセン巡査の結末だけが「?」でした。彼はあのあと、いったいどうしてしまったのだろう、と…。これだけが見終わったあと、ちょっと納得がいかずにひっかかってしまった点でした(^_^;)

あらためてアメリカの人種間の摩擦や緊張感を目の当たりにさせられました。単一民族で暮らしている日本人にはなかなか感覚的に理解できない部分もありますが、1度でもアメリカで暮らしたことがある人ならわかるでしょう。私自身、ワシントンDCに短期留学していたので、そのころのことを思い出しました。日本人だからと差別された記憶はありませんけれど、習慣や文化の違いは思いきり感じました。また、この映画は様々な人種が同じ場所で暮らすことの難しさを描いているだけではありません。病気の家族をかかえている苦しさとか、職業上の信条の違いからくる違和感、夫婦間のちょっとした行き違いなど、私たちのごく身近に起こりうることもしっかりともり込まれているのです。これは人種や国の違いとは関係ない、普遍的なものですから、見ていて身につまされることが多かったですね。

映画初心者にはちょっと敷居が高いかもしれませんが、映画をたくさん見ている人には、もうたまらないくらい面白い映画です。ぜひとも大画面で見て欲しい!でも、シネコンでは上映していないんですよねえ。どうにかならないんでしょうか。★★★★★

鑑賞日 2006/2/27
観賞場所 シャンテシネ

2004年アメリカ
ポール・ハギス監督
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by momorosebanana | 2006-03-17 16:04