M's Photo

燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY



実在の、カップラーメンを作っている食品会社をモデルにしているというので、てっきり「カップヌードル」の日清だと思い込んで見ていたら、「マルちゃん」の東洋水産なんだそうです。見終わってから知って、けっこう驚きました。思いこみって危険ですね…(^_^;) それにしても、映画に出てくるカップ麺の形は、どう見てもカップヌードルであって、赤いきつねや緑のたぬきではないんですよねえ(笑)カップ麺を食べるシーンがけっこう出てきますので、カップ麺が大好きという人が見たら、食べたくなってしまって大変かも…(^_^;)  

主人公は、中井貴一演じる川森という熱血サラリーマンです。アメリカ進出したはいいものの、韓国などの他のアジア勢進出でマーケットが危うくなり、その立て直しのため、川森はアメリカの工場へと派遣されます。川森は資材担当の営業マンで、アイデアも行動力もあります。幾多の困難や障害を乗り越えて、アメリカの工場を優良企業へと導いていく、つまりはサラリーマン根性ものと言ったらいいでしょうか。中井貴一は、こういう真摯な役をやらせたら天下一品ですね。もっとも、彼はどんな役でもこなしてしまう数少ない俳優さんだと思います。

時代背景は、最近のことでもなく、かといって何十年も前のことではなく、なんとも微妙な時代なのですが、この加減が妙に心地よくていいなあと思いました。アメリカの工場が舞台になっているので、邦画と言えども英語で話すシーンが頻繁に登場し、字幕を読めるというメリット(?)もあります。川森が敵対する会社の買収の罠にはまってしまい、訴えられるシーンなど、ほんとに迫力満点です。

統計等を見ていないのでわかりませんが、映画館に一番足を運ばないのは、おそらく中年の男性なのではないかなあと思います。いわゆる、働き盛りの世代の男性たちですね。そういう人をターゲットにしているのではないかと思うくらい、テーマも主張もはっきりしています。サラリーマンの方は見たらきっと感動しますよ。私がいつも見に行く映画サイトのレビューには、泣いている男性を何人か見かけた、と書いてありました。そして、サイト管理人本人も「またサラリーマンをやってみたくなった」とありましたよ。それくらい凄い、サラリーマン感動ものなのです。もちろん、サラリーマンでない人が見ても充分、感動できます。根底にあるものは共通ですから。

ラストがどうなるのか途中からわかってしまうパターンであるのは否めませんけれど、単なる美談であるとか理想であるとか、そういうことに終わらせない、真面目で一本筋の通った脚本は素晴らしい!大いに気に入りました。★★★★

2006年日本
細野辰興監督
[PR]

by momorosebanana | 2006-04-01 21:05
<< ウォレスとグルミット 野菜畑で... SPIRIT >>