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Vフォー・ヴェンデッタ

V FOR VENDETTA 



昨日、国際フォーラムで行われたプレミア試写会で見てきました。ゲストは、プロデューサーのジョエル・シルバー、監督のジェームズ・マクティーグ、主演のヒューゴ・ウィーヴィングの3人、通訳は戸田奈津子さんでした。入場するときにVが被っている仮面が全員に配られました。会場の観客全員にこのマスクを被ってもらって写真撮影するという、なかなか趣向をこらした試写会で、参加型試写会って楽しいなあと思いました。ただ、上映開始が30分近く遅くなり、映画自体も2時間15分という長さがあり、終わったのが10時近くで、帰宅が遅くなってしまったのが残念でした。台詞が多くて、必死で字幕を読んだので、脳ミソもちょっと疲れ気味でした〜。でも、映画そのものはとても面白かった!ほんとによく出来てます。

舞台挨拶のとき、ジョエル・シルバー氏が「知的な映画です」と言っていましたが、見ていてなるほどなあと何度も思いました。シェークスピアの「マクベス」や「十二夜」の台詞が出てきたりするのです。また、政治的な要素が非常に強い作品なので、そういう方面のことが好きな人にはタマラナイ内容でしょう。もちろん、原作を読んでいる人なら、絶対におすすめです。ストーリーがちょっと込み入っているので、原作を知っていれば、120%楽しめると思うからです。予備知識ゼロの人は、少し苦しいかもしれません。私もそうだったんですけどね、長年の鍛錬(?)で、字幕を必死で読みながら画面も見渡し、かつストーリーも把握する、という芸当がなんとかできるので、この映画についてもあまり悩まずに見ることができました。

どちらかというと、暗いムードの映画です。ハリウッド映画ではないですからね。ラストシーンも、派手だけれど思いきり切ないし。週末に恋人同士で見るデートムービーではないということは確かです。ぼーっとして見ていたら、ストーリーがわからないだけでなく、メッセージ性も理解できないと思います。万人向けではないのですが、わかる人にとってはほんとに楽しませてもらえる大人の映画ですね。お子さまはちょっと無理かな〜

Vを演じているヒューゴは、最後まで1度も素顔を見せることはありません。俳優として、演じるにあたって複雑な気分ではなかったのかなあ、とふと思いました。舞台挨拶の質疑応答では、そういう質問は出なかったのでわかりませんでしたけれど。「オペラ座の怪人」でも、仮面をはぎとるシーンがあるのに、こちらでは全くそういうシーンはありません。また、最後の最後までVは謎の人のままです。こういうところも、ミステリアスでいいなあと思いました。白黒はっきりさせるのが好きな人には、かなり不満かもしれないですけどね。

ナタリー・ポートマンのスキンヘッドは以前から話題になってましたよね。いくら髪の毛は伸びると言っても、坊主頭というのは女性にとっては辛いことだと思います。女優魂をとくと見ることができました。でも、美女はどんなヘアスタイルでもやっぱり美女。羨ましいかぎりです。目の輝きが素敵だなあと思いました。

この映画で、私が一番感じたことは、やはり「独裁国家の恐ろしさ」です。すべて管理され、盗聴され、抑圧され、自由が何もない国。そんな政府や国が今後新たに生まれるとはとても想像ができませんけれど、歴史は繰り返すという言葉もあるとおり、100%ないとは言い切れません。ただただ、そういう恐怖政治が誕生しないようにと祈るばかりです。★★★★

2005年イギリス・ドイツ
ジェームズ・マクティーグ監督
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by momorosebanana | 2006-04-18 10:42
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